企業が作るスマートフォンアプリの成功例【2】

スマートフォンの普及とともに、スマートフォンアプリの利用率も伸びています。

下記の調査によると、3カ月間のスマートフォンアプリの利用時間は、1人あたり84時間。1日に1時間程度は、アプリを利用していることになります。

Androidスマートフォンユーザのインターネット利用実態調査
http://www.d2c.co.jp/news/2014/20140528-1775.html

このような環境で、企業がスマートフォンアプリを作ることは、特殊なことではなくなってきました。多くのアプリの中でいかにユーザーの関心を集めるか、担当者の方はお悩みではないかと思います。

ユーザーの関心を集めるアプリとは?

前回の記事の通り、企業が作るスマートフォンアプリには、

(1)店舗検索、クーポン、商品情報など、自社の製品・サービスを拡張するアプリ
(2)自社の製品・サービスを、ユーザーにもっと楽しく使ってもらうためのアプリ

があります。

(1)の代表例が、マクドナルドやTポイントアプリなどです。
製品・サービスと直結しているため、ユーザーの利便性向上に大変役立ちます。

(2)は、前回ご紹介したアプリのように、製品・サービスの価値を補完する役割があります。
企業の特色や価値観を反映しやすい傾向があります。

今、企業アプリがユーザーの関心を集めるには、(1)の施策の他に(2)を取り入れることが大切ではないでしょうか。製品・サービスのUX、ひいては企業の価値観までも、アプリを通してユーザーに感じてもらえたら素敵ですよね。

そこで今回は、(1)(2)両方の取り組みをしている5つの企業のスマートフォンアプリをご紹介します。

・無印良品
・日本航空
・東京メトロ
・ユニクロ
・トヨタ自動車

 

無印良品

(1)MUJI PASSPORT

http://www.muji.net/passport/

MUJIパスポート 画面

無印良品のコーポレートアプリ。商品を購入したり、店舗にチェックインしたりすると「MUJIマイル」がたまり、ショッピングに使えるポイントに交換できます。商品の検索はもちろん、在庫がある店舗の検索やクーポンの配信、商品のレコメンドなど、充実した内容になっています。

(2)MUJI to Sleep

http://sleep.muji.net/ja/

MUJI to Sleep 画面

無印良品の商品「ネッククッション」と一緒に利用するアプリ。ヘッドフォンやイヤホンを装着してアプリを起動すると、さざ波や渓流の音、鳥のさえずりなど、6つの自然音が流れます。音のクオリティにもこだわりがあり、目を閉じると、まるで自然の中に居るような感覚になります。「ユーザーに快適な睡眠をとどけたい」という思いが伝わってくるアプリです。

日本航空

(1)JAL国内線/JAL国際線

https://www.jal.co.jp/k-tai/appli/dom/
https://www.jal.co.jp/k-tai/appli/int/

JALアプリ 画面

JALは、スマートフォンアプリにいち早く対応した企業の1つだと思います。2010年に「JAL国内線」がリリースされてから、現在までアップデートを重ねています。航空券の予約、購入、発着案内に特化していますが、「JAL国際線」では世界各地の天気や風景がトップ画面で表示されるなど、遊び心も感じられます。

(2)JAL Countdown

https://www.jal.co.jp/k-tai/appli/countdown/

JAL Countdown 画面

飛行機の搭乗までをサポートするアプリ。自分の搭乗便が出発するまでの時間や、搭乗案内の状況などを表示してくれます。出発までの時間を有効活用するのに役立ちそうです。

ユニクロ

(1)UNIQLOアプリ

http://www.uniqlo.com/jp/app/

UNIQLOアプリ 画面

もはや社会のインフラの1つ、ともいえそうなユニクロ。本ブログでも何度かユニクロのアプリをご紹介していますが、ご利用の方も多いのではないでしょうか。商品の紹介やオンラインショップ、クーポンはもちろん、チラシの商品をスキャンしてその場で購入できる機能など、ユーザーの購買行動をサポートする機能が充実しています。

(2)UTme!-スマホでデザイン、君だけのUT

http://utme.uniqlo.com/

UTアプリ 画面

今年5月にリリースされ話題になったアプリ。手軽にオリジナルのTシャツをデザインでき、その場で購入できます。フォントの選定、ペイントブラシの質感、フィルター効果など、どんなデザインでも一定のクオリティを保てるよう工夫されています。

ユニクロは他にも多くのアプリをリリースしていますが、共通して感じるのは、親会社であるファーストリテイリングがかかげる「独自の企業活動を通じて人々の暮らしの充実に貢献し、社会との調和ある発展を目指す」という価値観です。

東京メトロ

(1)東京メトロアプリ

http://www.tokyometro.jp/mobiledevice/smartphone/index.html

東京メトロアプリ 画面

東京メトロのコーポレートアプリ。各路線の運行状況の他に、最寄りの駅の検索、バリアフリーなどの駅情報、乗り換えに最適な車両位置を確認できる乗車位置案内などの機能があります。

(2)Tokyo Subway Navigation for Tourists

http://www.tokyometro.jp/mobiledevice/smartphone/app5/index.html

Tokyo Subway Navigation for Tourists 画面

国内の旅行客をはじめ、海外からの旅行者に東京メトロを便利に使ってもらうためのアプリ。このアプリの特長は多言語(日・英・韓・中)対応です。都内在住でもなかなか慣れない地下鉄の乗り換えを、多言語で案内してくれるのはありがたいですね。乗り換え案内はもちろん、観光スポットから最寄り駅を指定できるなど、コーポレートアプリとの差別化も図られています。

トヨタ自動車

(1)TOYOTA Portal

http://www.toyota.co.jp/jpn/events/motorshow/2015-tokyo/app/

TOYOTA Portal 画面

トヨタもスマートフォンへの取り組みに力を入れており、たくさんのアプリがリリースされています。こちらはコーポレートのポータルアプリ。ニュース、カーラインナップ、店舗検索やカタログのダウンロードといった、製品の基本情報と店舗情報の取得に特化しています。

トヨタはこの他に車種別のアプリを展開し、より詳しい情報を求めるユーザーの利便性向上に努めています。

VOXY

VOXY 画面

(2)車の妖精 ドライブおやじ

http://toyota.jp/sp/ecodora/appli/oyaji/

車の妖精 ドライブおやじ 画面

製品情報とはうってかわり、ゆるめのテイストが印象的なアプリ。走行中の情報をスマートフォンが計測し、結果をキャラクターのおじさんが判定してくれます。エコドライブを続けると、おじさんの「なつき度」が上昇して、態度に変化が現れるといったゲーミフィケーションの要素も取り入れています。エコドライブに親しんでもらうためのユニークな取り組みですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。各社とも、ユーザーの利便性向上のみならず、製品・サービスの価値向上につながる様々な取り組みをしていることが伺えました。こうした取り組みは、今後ますます盛んになると思います。ぜひ、スマートフォンアプリ施策のご参考になさってください。