マーケティング翻訳のトライアル依頼で気をつけたい3つのポイント

公開日:2017-09-03 更新日:2024-02-26 by SEデザイン編集部

目次

マーケティング資料をトライアル翻訳する時に気をつけたい、3つのポイントグローバル企業の場合、マーケティング コミュニケーション部門の方は豊富な英文の販促資料を日本市場向けに翻訳することが多いと思いますが、翻訳する際には安心して任せられる翻訳会社を選びたいとお考えではないでしょうか。

翻訳会社を選定する際の検討材料として、トライアル翻訳(お試し翻訳)サービスがあります。翻訳会社に初回の比較検討用として少量の翻訳を依頼できるというもので、通常は無償で依頼が可能です。

今回は、マーケティング向けの英日翻訳という想定でトライアルを依頼する際のポイントをご紹介します。(考え方はその他のローカライズにも共通すると思います。)

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はじめに

どのような素材をトライアルに出すかを考える前に、次のような文章は除外することをおすすめします。

  • ●訳文が公開されている記事
    届いたトライアル翻訳が公開済みのものと似ていた場合、どう評価すべきかが非常に難しくなるためです。
  • ●社外秘扱いの文書
    当然ですが、念のため記載します。ただし、翻訳以外の取引において、すでに適切な機密保持契約等が結ばれていれば、問題ない場合もあります。

次から、具体的なポイントをご説明します。

1. 分量(英文原稿の長さ)を調整しましょう

品質の評価にあたり、原稿量は多い方が判断しやすくなりますが、トライアル翻訳は基本的に無償となるため、分量が多すぎると断られてしまいます。今後の継続発注を前提とした無料サービスということもあり、依頼できる分量(ワード数)は英語の原文200〜400ワードくらいまでが一般的です。

※よく知られた機能ですが、Microsoft Wordの校閲メニューに文字カウントがあります。白紙の文書に該当箇所を貼り付けてカウントを実行すると、単語数を簡単に把握できます。

依頼を予定している文書が長文のPDFのみ、といった場合は、PDFの一部分(品質を見たい部分)にハイライト機能で印を付けるなどして、依頼してみましょう。

また、トライアルの場合はWordファイルやメール本文への部分的な貼り付けでも対応してもらえると思います。その場合も、前後を把握したうえで適切に訳してもらえるように、参照資料として全体がわかるPDFファイル、または全文が掲載されているWebページへのリンクなどを渡しておくとよいでしょう。

2. コンテンツのタイプ、形態を検討しましょう

記事や資料の性質によって文章のスタイルが変わるように、翻訳においても、コンテンツによってアウトプットされる文章のスタイルが変わります。そのため、どんなコンテンツをトライアルとして依頼するのかが重要になります。

マーケティング向けの英日翻訳の場合、導入事例、ブログ記事といった文章の品質を見たいものや、継続発注を検討しているシリーズの資料といったコンテンツが考えられます。依頼するコンテンツの種類によって、翻訳会社の向き/不向きも判断できるはずです。形態によってはかなりの意訳も必要になりますので、その場合は読みやすく訳してほしいといった要望も伝えておきます。

以下、トライアル翻訳時の特徴をコンテンツごとにご説明します。

導入事例、ホワイトペーパーの場合

文脈が明確な読み物なので、内容の理解度も含めて翻訳の品質を確認しやすく、トライアルの素材としておすすめです。自然なビジネス表現を使って見出しが訳されているかといったマーケティング翻訳ならではのコピーライティング要素も含まれるので、チェックしやすいと思います。

ただし、量的には多すぎる(通常、数千ワードある)場合がありますので、部分的な試訳として依頼しましょう。

カタログ、製品紹介Webページの場合

(Web版も含めて)カタログには製品やITソリューションの訴求ポイントを概説するページが含まれていますので、そのようなページは量的にもトライアル向きと言えます。

一方、スペック表のような単語、名詞の羅列は、よほど技術的なものでない限り翻訳品質の差が出にくい部分ですので、トライアルの対象としてはあまり向かないと思います。脚注などの定型的な文も避けたほうがよいでしょう。

プレゼン用のスライドの場合

量的にはトライアル翻訳向きですが、全体的にメッセージ性の強い短いフレーズ中心なので、長文の読みやすさはチェックできなくなります。

ブログ記事の場合

発注予定のシリーズが決まっている場合は別ですが、一般的にブログは依頼する記事を選びにくく、評価も難しくなる傾向があります。

ブログは、口語表現が多用されたり、逆に論文調で硬めだったり、技術的に難易度が高いシリーズだったりと、記事の種類が幅広いことが多く、また、PDF化されるコラテラルほどは原文の編集ルールが厳しくないためか、まとまりのない記事も多く見られるためです。

3. その他、スタイルガイドを指定する際のポイント

ブランド管理上、用語や表記スタイルを守ってもらえるかという点も気になるかもしれません。ただ、少量の試訳に対してあまりに詳細なガイドを渡すのは気が引けるという場合は、1つだけ用語の訳を指定したり、長音の表記ルールだけを渡しておく程度でも、ていねいな作業が期待できるかどうかを検討できると思います。

とはいえ、一般的な用語を使って読みやすく訳してもらえるかを見るだけなら、敬体/常体(ですます調か、である調か)くらいの指定だけで問題ありません。

おわりに

いかがでしたでしょうか。トライアル翻訳で望ましい結果を得られるよう、本記事をお役立ていただけたら幸いです。

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