ブログ初心者が参考にしたい、読まれるブログデザインの実例とノウハウ

公開日:2019-05-22 更新日:2023-09-26 by SEデザイン編集部

目次

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SNSがウェブ上でのメディアとして主流である現在においても、ブログはストック型メディアとして個人、企業を問わず、情報発信ツールとして広く利用されています。

今回は、ブログを始めて間もないブログ初心者や、オウンドメディアとしてブログを運用しているがアクセス数が上がらないとお悩みの企業担当者の方のために、「読まれるブログデザイン」をご紹介します。

 読まれるブログとは?

ブログを読んでもらうためには、もちろん価値のある内容であることは言うまでもありませんが、読者の目に飛び込むファーストインプレッションがよくなければなりません。どんなに素晴らしい記事を書いたところで、読む前にサイトから離脱されては、せっかくの苦労も水の泡です。そこで大事になるのが、読んでみたくなるようなデザインです。

ただし、デザインに凝りすぎると読み込みに時間がかかりすぎ、これもまた離脱の原因となります。シンプルでありながら興味をそそられ、読みたくなるようなデザインが理想です。

次章以降、読まれるブログデザインの事例を「個人ブログ」「国内企業ブログ」「海外企業ブログ」に分けてご紹介します。

読まれる「個人ブログ事例」

No Second Life

作家/ブロガー/心理カウンセラー/コンサルタント/イベントプロデューサー/歌手など多くの職業肩書を持つノマドワーカー立花岳志氏のブログ。年間1000PVのアクセスがある。

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ウェブサイトはCMSのグローバルスタンダードとなっているWordPressで制作されている。WordPressは扱いやすいが動作が重いという弱点があるにもかかわらず、本ブログは非常に動作が軽い。ストレスなくページ遷移できるので、次へ次へと投稿を閲覧されやすい。トップページもシンプルで個人ブログにありがちな広告満載で見づらいといったこともない。

またレスポンシブデザインを採用しているので閲覧メディアに応じ、最適化されたページ表示ができている。投稿は文字よりも画像を中心とし、読者の読み疲れを軽減できている。投稿の最後には関連投稿へのリンクを配置し、別投稿へ誘致しているのも離脱を防ぐのに効果的。 

ままはっく

子育てを中心に、読者に役立つ情報をママ目線で紹介する主婦ブロガー“まなしば”さんのブログ。月間60PV

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 主婦ユーザーが読者の中心となることから、PC画面よりもスマホ画面で閲覧したときの方が見やすい画像のサイズ、フォントサイズ、レイアウトになっている。TwitterFacebookといったSNSリンクボタンの配置や、広告へのリンクボタン、別記事への誘導リンクの配置が秀逸。トップページのスライドショーも画像付き投稿の抜粋とカテゴリーがわかりやすく表示され、ユーザーの興味・関心テーマの選別がしやすい。 

らふらく

就職、転職、ブログ、アフィリエイトなど仕事に関する記事を主とした“タクスズキ“氏のブログ。

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トップページはブログでありがちな最新記事の全文表示ではなく、各投稿のタイトルを並べるというシンプルなもの。ただし、タイトルは長めだが内容が予測しやすいように考えられている。各投稿の冒頭に「この記事を読んでわかること」として記事の内容をまとめてくれているので、読者が必要とする情報の有無がわかるようになっている。 

読まれる「海外企業ブログ事例」 

Microsoft Stories

Microsoftの自社ブランドイメージをアピールするブログ。どんな人が同社で働き、どんな展望を持っているのか、「人」にフォーカスすることで興味がそそられる内容になっている。

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とにかく目に付くのが魅力ある画像で、記事への興味をかき立てる役割を果たしている。Microsoftに抱く企業イメージはコンピューターという無機質なものだが、「人」をクローズアップすることで人間味あふれる企業イメージを醸成している。投稿のフォントサイズは少し大きめで行間も少し広くし、非常に見やすくシンプルで読みやすいデザインになっている。

Brit + Co

女性向けにファッション、美容、生活情報などを発信するブログ。女性ユーザーを意識したファッショナブルでシンプルなデザイン。モデルも一般女性に近いスタイルの女性を起用し共感を呼んでいる。

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きっちりとカテゴリー分けされたマガジンスタイルのデザインを採用し、ユーザーの目的別で投稿を選択しやすくしている。さりげなくハイライトされた商品購入リンクも嫌味がなく好感が持てる。 

BarkPost

犬用商品の販売サイトのブログ。一見すると犬好きのブログであるが、きっちりと商品販売につながっている。

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メニューカテゴリーの数も少なくシンプルな外見になっているが、メニューカテゴリーにカーソルを持っていくとさらに細かい子カテゴリーが表示され、目的の投稿にたどり着きやすいデザイン設計となっている。各投稿ページは画像を多用し、読者を飽きさせない。また関連ページへの誘導リンク、SNSへのシェアリンクも効果的な位置に設置され、よく考えられたまとまったデザインとなっている。  

読まれる「国内企業ブログ事例」

SALES TECH STUDIO

法人向けソフトウェアサービスの企画・開発・運営を行う株式会社Onionが運営するブログ。営業ツール、営業代行サービスなど営業関連に関する情報を発信する。

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 赤と青を基調としたシンプルなデザインが目を引く。トップページに関しては、一度に表示させる項目をあえて少なめに抑え、ページ読み込みの時間を短くすることを考慮していると思われる。各投稿は長文でありながら行間や改行を多くし、長さを感じさせず、目次もつけているため非常に読みやすいデザインとなっている。また、特に重要な部分にはマーキングを施しているのも好印象。

いま女子

20代~30代のいまどきの女性が自分らしく生きていくための情報を発信するブログ。 pic-8

 

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メインターゲットを2030代の女性に絞っているため、おしゃれで目にも優しい色使いで読者の共感を呼んでいる。また、同じ理由からPCよりもスマホを前提にした見やすいデザインとなっている。各投稿に関しては商品購入につなげるのを目的とした長めの文章ではあるが、写真などの画像と優しい色合いの文字使いで読んでいて疲れにくい。このブログにも目次が用意されている。なお、ネットを介したブログだけではなく、専用スマホアプリも提供している点はユーザーとの接点を維持する上で有効だ。 

Canva Design School

無料で誰でも簡単に使えるグラフィックデザインツール「Canva」がデザインに関するお役立ち情報を発信するブログ。

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デザイン関連の会社が運営するブログだけあって、シンプルでありながら写真やイラスト等の画像に目が行く設計となっている。投稿ページに関しても文字では表現しにくい部分に画像を多用し、わかりやすく解説してくれている点も秀逸。フォントサイズも大きめでスマホでの閲覧も苦痛を感じさせない。

読まれるブログデザインのポイント

 個人ブログ、国内外の企業ブログの事例を挙げてきましたが、それぞれのブログに共通するデザインポイントは、以下のとおり。

 ・ポイント1:シンプルで投稿を読みこむというよりも見るという感じ

大きな画像を使いつつ、要所要所であえて文字ではなく画像を使うことで、記事を読み込むというよりも気軽に見て楽しむといった設えにしている。また、長文を長文と感じさせないよう文字間を大きめに取ったり、フォントサイズを大きめにしたり、画像を挟んで文字がギッシリ詰まっている感じがないように工夫している。

 ・ポイント2:スマホやタブレットなどの端末に最適化されている

ネット閲覧はPCよりもスマホやタブレットという時代を反映して、シンプルで読み込みが早いブログ設計と、これらに最適化した画像サイズ、文字サイズ、長時間の閲覧にも目に優しい配色となっている。

 ・ポイント3:自然な形でコンバージョンにつなげている

オウンドメディアとしての企業ブログであっても、広告がたっぷりの商売色が前面に出たブログではなく、ユーザーにとって役立つ情報、お得感がある情報の提供を主とした内容となっている。

 ・ポイント4:ターゲット層を絞っている

ターゲット層となるユーザーの属性を十分考えた配色、画像、文章構成や言い回しの投稿内容となっている。

 ブログデザインを決めるにあたって大切なこと

 上記のポイントをまとめると、読まれるブログのデザインにおいて大切なことは、必ずしもおしゃれなデザインでユーザーの目を引くということだけではなく、ターゲットとするユーザー層の嗜好に沿ったデザイン設計です。

 そのためには、まずそのターゲットユーザーをより具体的に設定することが大切です。ユーザーの性別、年齢、職業、趣味嗜好、行動パターン、関心分野など、その人の背景となるデータを集積して人物像を策定する、いわゆるペルソナが必要になります。そのペルソナを元に、ユーザーに愛されるブログデザインを設計するのです。 

ペルソナ策定については以下の記事が詳しいので、ぜひ参照してください。

ペルソナの作り方【サンプル付き】〜インバウンドマーケティングの視点から解説

まとめ

 読まれるブログデザインの成立要件としては、まずブログのターゲット層を明確にし、その上でターゲット層に応じたデザイン設計をしていくということになります。

 もちろん、ブログデザインにも流行があります。デザインが古臭く感じられると投稿内容も古いものと思われてしまうので、常にアンテナを張り、ユーザーフレンドリーなデザインの流行に機敏に対応することが必要です。日頃から同じターゲット向けのブログのチェックを怠らず、参考にすること。そして最適な配色やフォントサイズを試しましょう。

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